ワンネスという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
この記事ではワンネスとは何か、どういう意味を持つのかをスピリチュアルな観点を含めてさまざまな角度からご紹介します。
ワンネスとは何なのか、スピリチュアルにおける意味を知ることでより人生を豊かにできるかもしれませんよ。
ワンネスとは?
早速ですが、ワンネスとは何なのか、どういう意味の言葉なのかをご紹介していきます。
ワンネスという言葉は様々な分野で使用される単語です。
ここでは各分野で用いられるワンネスとはどのような意味で使われているのかを解説します。
英語のワンネス(oneness)の意味
ワンネスは英語で「oneness」と表記します。
辞書的な意味では「単一性、同一性」という意味になります。
あるいは「一体感」といった方がイメージしやすいかもしれません。
哲学的なワンネスの意味
哲学におけるワンネスの意味とは、「全ては1つに繋がっている」という考えを表しています。
ここで言う全てには貴方自身も含まれています。
当然、この記事を書いている私もです。
「いやいや、私は私で1人の独立した人間だ」という人もいらっしゃるでしょう。
このように自我を認識しようとする意識を、哲学ではエゴといいます。
エゴは比較や優劣、勝ち負けを生み出します。
つまり、エゴは自分を見出すために他者と比較して違いを感じる必要があり、他者がいないと自分を見出すことができません。
このエゴをなくすことで哲学におけるワンネスを認識することができます。
哲学におけるワンネスとは、全ての生命や法則が繋がっていて、個が集まり1つとして循環しているという意味を持つのです。
量子力学のワンネスの意味
量子力学というのは、アインシュタインが提唱した一般相対性理論と比較して語られることが多い、物理学における理論のひとつです。
一般相対性理論が星の動きなどのマクロ(大きい)な世界を扱うのに対し、量子力学は原子を構成する素粒子などのミクロ(小さい)な世界を扱います。
宇宙はビッグバンから生まれたとされます。
ビッグバンとはミクロなひとつの点から始まり、それが宇宙に存在する全てを生み出した現象です。
つまり、宇宙に存在する全ては元々ひとつであり、全ては宇宙の一部であるというのが量子力学におけるワンネスの意味になります。
心理学的なワンネスの意味
心理学的なワンネスの意味とはどのようなものでしょうか。
心理学では、人間が持つ潜在意識のさらに深くには、全ての人に共通する意識があるといわれます。
かの心理学の権威であるユングはこれを「集合的無意識」として提唱しました。
具体例を挙げると、「太陽が昇ると朝だ」ということは誰にも教わることなく無意識のうちに知っています。
このように、いつどこで、誰に教わり、どのようにして覚えたのかわからない記憶を集合的無意識と呼ぶのです。
心理学におけるワンネスとは、人々は潜在意識のさらに奥深くで繋がっているという考え方をいいます。
スピリチュアルのワンネスの意味
スピリチュアルにおけるワンネスとは、記憶や意識が全てひとつに繋がっているという意味を持ちます。
量子力学的なワンネスでも私たちは元々ひとつであり、宇宙の一部であるという意味でしたが、それが記憶や意識にまで及ぶという考え方です。
ワンネスという考え方はスピリチュアルではよく言及されます。
この世に存在する全ては意識の深い部分でひとつに繋がっている、それがスピリチュアルにおけるワンネスの意味です。
ワンネスを体験してみよう
ここまでワンネスの意味を解説してきました。
しかし、なかなか実感としてワンネスを感じることが出来ない人も多いでしょう。
そこで、ワンネスを体験するためのヒントをご紹介します。
アセンションによって覚醒するワンネス(悟り)
アセンションとは次元上昇を指し、アセンションすることによってワンネス体験がしやすくなります。
アセンションのためには、新しい気づきから学びを得る姿勢が重要です。
人として成長することで、魂も成長し、アセンションへ近づきます。
瞑想などを通じ、深いリラックス状態になると悟りを得やすくなり、瞑想中に宇宙との繋がり、つまりワンネスを感じる人もいます。
魂意識の自分と繋がることでワンネスの意識が覚醒する
私たちは3次元の空間で生きています。
アセンションを果たし、5次元・6次元、さらにその上の次元の存在となることで、今まで見えなかった存在や聞こえなかったものを聞くことができるようになるのです。
宇宙と繋がる魂意識は5次元にあるとされ、5次元へのアセンションによって宇宙や全てのものとの繋がりを感じる手助けとなるでしょう。
アセンションについてさらに知りたいという方は、別の記事で詳しくご紹介していますので、合わせてご覧いただければと思います。
ワンネスを体験するとどうなる?
ワンネスを体験するとどのように感じるのでしょうか。
ワンネスとは、全てとの繋がりを感じることです。
全てのものが貴方であり、貴方は全てのものと同一なのです。
ワンネス体験をすると全てのものに愛を感じ、魂が震えるような感動をする人もいるようです。
分離意識がなくなる
分離意識とは他人との違いを比較する意識です。
例えば、背が高い人・低い人、太った人・痩せた人、さらには勝ち組・負け組など……。
このような分離意識はワンネスからはかけ離れたものです。
分離意識は時に人を苦しめます。
ワンネスを感じ、全てのものとの繋がりを実感できたとき、分離意識から解放されることでしょう。
引き寄せの法則が働きやすくなる
引き寄せの法則とは物事をポジティブに考えることによって、良い結果を得るという考え方です。
ワンネス体験をすると全てのものは自分の一部であり、自分は世界の一部であるという感覚を得ます。
そうすることで全てのものを愛を持ってポジティブに捉えることが出来るようになり、引き寄せの法則が働きやすくなるといわれます。
ワンネスの意識を体験するには?
ワンネスの意識を体験するために具体的には何をすればいいのでしょう。
日々の生活の中でワンネス体験を得るために心掛けたいことをご紹介します。
「ありがとう」を取り入れる
「ありがとう」という言葉はとてもポジティブなものです。
感謝の気持ちは幸福感や喜びに繋がります。
さらに感謝の気持ちを表現することで良好な人間関係も築けるでしょう。
特に「ありがとう」と言葉にすることで良い方向に変わっていくのです。
自己肯定感を高める
自己肯定感とは、ありのままの自分を受け入れ、好意的に感じることです。
人と比較するのではなく、自分を尊重するのです。
自己肯定感を高めることによって、自分の中のネガティブな要素を許容でき、同じく他者に対しても尊重の気持ちを持ち、寛容になれます。
直感を大切にする
直感を得るためには、不安などを取り除き、リラックスすることが重要です。
リラックスした状態というのは宇宙の意識にアクセスしやすい状態でもあります。
直感はそのようなワンネスの意識からもたらされることがあるので、ぜひ大切にしていただきたいと思います。
直感に従って行動する
スピリチュアルにおいて、行動の法則と呼ばれるものがあります。
それは、「何かを実現しようとするときには行動が必要である」というシンプルなものです。
特に直感に従って行動することが重要といわれます。
即行動が覚醒を加速させる
直感を得ても、あとでやろうとか思って後回しにしてしまうことはありませんか?
しかし、後になっていざ取り掛かろうとしたときには直感を得た直後に比べてモチベーションが低かったり面倒な気持ちが出て効率が悪くなることもしばしばです。
直感を得たときはなるべく即行動を心掛けましょう。
まとめ
様々な観点からワンネスとはどのような意味を持つのか、スピリチュアル分野におけるワンネス体験とはどのようなものかについてご紹介してきました。
ワンネスとは宇宙の全てとの繋がりや同一感を感じることです。
私は貴方、貴方は私……。
そう考えることで世の中のあらゆるものに愛情を持って接することができるでしょう。
ぜひ、ワンネスの考え方をうまく活用して充実した生活を送っていただきたいと思います。